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リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク 感想3

リッチマン、プアウーマン in ニューヨークのストーリーと感想の続きです。ストーリーは、後半に入り、徹と真琴の仕事や恋愛に波乱が巻き起こります。

ネクストイノベーションの会議室に、社員達が集まっていた。皆一様に硬い表情をしており、緊張している様子。そこに日向が疲れた様子で、あくびをしながら入ってきて、椅子に座るなり、「月曜の朝からなんだ」と、不機嫌そうに言う。

この言葉から、推測するに真琴が帰ってきたのは、金曜日、土曜日に徹夜して、日曜日に真琴の服を買いに行ったというところでしょうか。

宮前が「現場の声をお伝えしたいそうです。」と口火を切ると、社員達が次々に、JIテックの意向を無視してまで徹夜で作業をする意味があるのか、どうせ没になる機能を開発する意味があるのかなど、現状への不満を口にする。

それを聞いた徹は、きついから楽な方を選びたいだけだろうと一蹴する。その言葉に、沈黙する社員達に変わって、安岡が、今の労働状況が続くなら、社員達は皆、Wonder wallへの移籍を希望していると伝える。

そりゃ、ワンマンで人の意見を聞かず、社員をこき下ろす日向社長より、社員を大事にしてくれそうな安岡社長の会社の方がいいでしょうね。

同じ給料なら楽しそうな方がいいと吐き捨てる社員に、Wonder wallの細木、小川は、なんとかその場を納めようとしますが、社員達は聞く耳を持たず、会議室を出て行ってしまいます。

給料が変わらないということは、徹夜しても残業代なしってこと?、ネクストイノベーション、いつのまにか、いわゆる「ブラック企業」になってしまったようです。(^_^;それに、会社の規模から考えて、給料が変わらないって事はあり得ないと思うのですが。

社員達が皆いなくなった会議室で、山上(佐野史郎)は徹に、朝比奈復帰だけは撤回してくれ、復帰すれば、ネクストイノベーションはまた、信用を失うと訴えますが、徹は、「信用は結果を出せば取り戻せる」と取り合いません。

そんな、徹に対し、山上も、「俺は、この会社を大事にしたい、もったいないって思うのは俺が凡人だからか」と言って、会議室を出て行ってしまいます。

経理担当の山上さんとしては、当然ですよね、株価だだ下がりだし、下手をすると取引先からは取引を停止される可能性もありますし。

一人残された徹は、「うちは、いつから、こんなにつまらない会社になったんだ」とつぶやくと、怒りをぶつけるように、テーブルの上の書類を払い落とします。

その頃、真琴は、エステル製薬で雇用継続面談に臨んでいました。「今なら、会社を辞めたとしても、転職先が見つかると思いますので」と会社を辞めることを伝える真琴に、人事部の社員は、「たかが、1年やそこら勤めたぐらいですごい自信ですね、研究発表がうまくいったから?、あんなのただ、数字を読み上げただけでしょう?あなた、自分ができる研究者になったつもりでいたんですか?」と、辛辣な言葉で真琴の思い上がりを批判する。

真琴は、その言葉に打ちのめされたように、俯いて何も言えなくなってしまいます。

その夜、徹の部屋で彼の選んでくれた洋服を手に、「私、何,思い上がってたんだろ。」と嘆息し、ソファーに座り込み肩を落とす真琴。

そこに、徹が帰ってきて、着替えを取りに来ただけで、すぐに会社に戻ると言う。声をかけても、返事もせず落ち着かない様子で準備をする徹に、真琴は、わざと陽気にいろいろと話しかけますが、徹は黙ってスマホをいじり始めます。

意を決した真琴は、例えばの話と前置きして「私が、この先ずっと海外で仕事するっていったら、やっぱりさみしい」と、聞きますが、徹は「そんなどうでもいいたとえ話に付き合っている場合じゃないんだ、少し黙っててくれ」と冷たく言い放ちます。

会社の事が相談したかった真琴は、徹の自分本位の物言いにかちんときて、「そっちだけが、大変なんじゃ無い、うちの会社だって」と言いかけますが、それをさえぎって、徹は、「雇われている人間が会社を語るな、給料もらって働く奴は、どうせ、頭の中は自分の利益と感情しかないんだ。基本のんきでいられるんだから楽で良いじゃ無いか」と、馬鹿にしたように言い捨てる。

真琴は、徹の言葉に悲しくなり、そんな風に社員を見下しているのかと問い詰めますが、徹は、「見下してはいない!ただ、猛烈に嘆いているんだ、その馬鹿さ加減を。甘やかすとすぐ楽な方に行く。簡単にできる方だけ選んで挑戦しない。そのくせ、ちょっと成果を上げたら自分をできる人間になったと勘違いする。」と激昂する。

アチャー(ノ∀`;)今の真琴にそれを言いますか。このセリフ、徹は、もちろん自分の会社の社員達について話しているのですが、昼間の会社でのことが頭にある真琴は、自分のことについて言われているように感じていて、その表情からは、グサ、グサ、グサっという擬音が漫画の様に真琴のバックに見える様な気がしました。(^_^;

傷心の真琴が、何とか声を振り絞って、「みんな、やっとの思いで就職して頑張っているんです。それを会社の事情で急にひっくり返されたら」と自分に重ねて、社員達を擁護しますが、徹は、そんな真琴に追い打ちをかけるように、「たとえひっくり返されたとしても従うのが当然だ。仕事と金をもらう代わりに指示に従うのが、無能な人間の義務だろう!」とさらに言葉を荒げて言い放ちます。

恐らく、今の真琴が一番言われたくなかったであろう、「無能」という言葉を徹に言われたことで、悲しさと怒りで真琴の感情が爆発します。「無能?、信頼した人に裏切られて、少しは成長して変わったって思ったのに、あなた、何にも変わってない。!」

それに対し、煩わしそうに、「もういい、わかった、頼むから一人にしてくれ。ここは僕の家だ。」と言い放つ徹。

その言葉にショックを受けた真琴が、「私がここにいるのずっと嫌だったんだ、日向さんは、家でも職場でも全部自分の思い通りにならないと気が済まないですもんね。」と当てつけるように言うと、徹は、その言葉をさえぎり、「ああ、そうだ、僕は誰かに自分のやることを乱されるのは我慢できない!」と激昂して言いいます。

真琴は、すかさず、「でしょうね、人と暮らすことに慣れてないですもんね。」と、家族の温もりを知らない徹を揶揄する様な言葉をたたきつける。

ショックを受け言葉を失った徹を見て、真琴も言い過ぎたと思い、目を伏せる。

「離れている方がよかったな。お前とはちょっと離れてるぐらいがちょうど良かった。お前といると、僕は僕らしくいられない。」そう言い捨てる徹に、「分かりました。ホントすいませんでした!快適なひとり暮らしのお邪魔しちゃって。」と、目に涙をためながら精一杯の強がりの笑顔で言う真琴。

そう言って、家を出て行こうとする真琴の足下に、自分が選んだ真琴の洋服を叩き付けるように投げつける徹。

真琴はその洋服を手に取ると、「誰かに洋服を選んでもらうのって、すごいうれしいの!それが、自分が思っていた以上に似合ってたらもっとうれしいの。自分でも気付かなかった自分のいいところ、この人は分かっててくれてたんだって思うから。それで新しい自分を発見するから。でも日向さんは人の意見なんか必要ないんでしょうね。」と、徹に感情をぶつけ、家を出て行ってしまう。

お互いに近づけば近づく程、まるで、やまあらしの様に、相手を傷つけてしまう二人(「やまあらしのジレンマ」って言うそうです。)、見てる方は、やきもきするばかり。

勢いで、徹の家を飛び出したものの、行く当ての無い真琴が、街の中を俯きながらぼーっと歩いていると、その目に、インターネットカフェの「自由空間」の看板の文字が飛び込んできます。しかし、財布を徹の家に置いてきたことを思い出し嘆息する真琴。

そんな真琴を、偶然通りがかった朝比奈が見つけ、肩を落としてトボトボと歩くその後ろ姿に、「何というか、無防備だな」と、苦笑する。

こんな可愛い娘が、夜の街を一人で歩いているのを男が放っておくわけが無いですよね。案の定、真琴は、二人組のナンパ男に絡まれてしまいます。(ノ∀`;)

しつこく誘ってくる男達に道をふさがれ、おろおろする真琴、人生最大のピンチ!?。その時、突然、背後から首に腕をまわされ、「ああーっ」と悲鳴を上げますが、「すいません、連れなんで」と、真琴を抱きかかえる様にして言う朝比奈さん、格好いい!。

難を逃れた二人は、「自由空間」の中へ。席へ案内する朝比奈に、真琴は、「朝比奈さん、意外とこう、慣れているって言うか、しっくりくるって言うか」と、相変わらず、言いにくいことをストレートに言う娘です。(^_^;

しかし、朝比奈は、失礼な言いように気にもとめずに、「部屋がなかなか借りられなかったときに、何日かお世話になったからね。」と、淡々と話します。相変わらずいい人です。

いわゆる、ペアシートの部屋に入る二人。真琴は、朝比奈に、徹の事を話します。

徹の執心しているプロジェクトの名称が、「oshi-ire」であることを「変でしょ」と失笑しながら言う真琴、プロジェクトは極秘でも何でもないようです。(^_^;

そのプロジェクト名を聞いて、朝比奈は、「あ、そうか、前に聞いたことがある、僕の押し入れは、ずっと、空っぽで、なかなかいっぱいにならなかったって。母親に置いて行かれて、子供のころの思い出の品が何も無いからね。」とつぶやく様に言います。

それを聞いた真琴は、自分のしたことを悔いるように俯いて、「私ひどいこと言っちゃった。あなたは人と暮らすことになれてないなんて、一番言っちゃ行けないこと。」と言い、さらに目を伏せ、悲しそうな顔で、「つい、認めたくなくて」とつぶやくように言います。

朝比奈が「何を」と優しく聞き返すと、俯いたまま、「私が日向さんの邪魔になってるってこと。」と、自嘲気味に言う真琴。朝比奈は、「そんなことないよ」と慰めます。

真琴はさらに、「日向さん、今すごく考えてる。朝比奈さんを傷つけたときの自分には、戻らない、Wonder Wallで生まれ変わった自分も、今は、また、少し違う。じゃあ次はどうなれば良いんだって。」と、思い返すように言います。

それを聞いた朝比奈は、「君は、日向徹は、もっとすごい男になれると思ってるんだな。俺はずっとあいつにそのままで良いって言い続けてきたけど。」と言って、ふっと笑う。

そう言う朝比奈に、「日向徹は、きっと、もっとすごくなります。」と言い切る真琴。ケンカしてても、日向徹への想いは揺るがない、一途な真琴です。(T-T)

その時、朝比奈の携帯のバイブ音が鳴って、確認した朝比奈が、「仕事の呼び出し、いつも夜中でね。」と物憂そうに言うと、「ここで大丈夫です」と真琴。

そんなわけにはいかないから、燿子の所にいけばいいと、ここでも親切な朝比奈さん、そう言えば、裏拳一発入れられて振られた件は、完全に吹っ切れているようです。(^_^;

別れ際、「朝比奈さんは、変わらないんですか?」と聞く真琴に、朝比奈は、困ったように周りを見渡し、質問には答えずに、笑顔で「じゃあ、また」と言って去って行きます。

リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク 感想4に続く

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