映画

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

金曜ロードSHOW!で放送していた、「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を見ました。「魔性の女3」の記事には書いていませんでしたが、この作品は、実は2年ぐらい前に日本映画専門チャンネルで放送していたのを見ているんです。

まあ、そのときはさとみちゃん目当てではなく、綾瀬はるかさん目当てだったので。(^_^;。その放送のちょっと前に「僕の彼女はサイボーグ」を見て、綾瀬はるかさん可愛いなと思って、興味を持っていた頃だったんです。

ぶっちゃけ、この時は、さとみちゃんについての印象はほとんどなく、(今回見ると結構インパクトある演技をしているのに)大勢の役者さんの中の一人としか見ていなかったです。

一方、綾瀬はるかさんについては、期待して見ていたのですが、彼女の良さがあまり出ているとは言いがたいかなあと思っていました。

綾瀬はるかさんについては、この作品のあと、ハッピーフライトやおっぱいバレーを録画したりはしたのですが、結局は見ないまま消してしまい。いつのまにか興味を失ってしまいました。自分にとって、綾瀬はるかさんは「魔性の女」ではなかったようです。

さて、話が横道にそれました、映画の内容ですが、ざっくり言うと、時給11万2千円という高額バイトにつられて集まった男女10人が、心理学実験のモニターという名目で暗鬼館という密閉空間に閉じ込められて7日間の共同生活を始める。しかし、人が一人殺されたことにより疑心暗鬼(暗鬼館の意味はこれか)に陥り、お互いに殺し合いを始めるというストーリー。

この、最初の死体の発見者がさとみちゃん演じる関水美夜なのですが、その時さとみちゃんの発する悲鳴が「キャー」じゃなく、「うああぁぁぁ」みたいな野太い悲鳴で、しっかり役作りしているなあと思いました。

実は、一番積極的に他の人を殺そうとしていたのは、その関水美夜でした。彼女には、海外で移植手術を受けなければ死んでしまう心臓病の子供がいて、どうしても多額の報酬を持って生還したいという動機があった為です。

また、子供のころ親に虐待されていたというトラウマがあり、彼女が二人目の殺人の犯人なのですが、その相手は、幼児虐待をしたという保育園の園長の渕佐和子(片平なぎさ)で、渕が幼児を虐待したということに恐怖心を抱いて、という事でした。(実は、一番目に殺された男の嘘で、単なるミステリー好きのおばさんらしい)

さとみちゃんの武器は、ネイルガン(釘打ち機)で、高速で発射された釘が頭蓋骨を貫通するほどの威力。しかし、結構重いらしく、不意打ちでなければ自分の動きが制限されて、筋弛緩剤を飲ませた相手にも逃げられてしまうと言う、やっかいな武器です。(^_^;

さとみちゃんがネイルガンを持って主人公の結城(藤原竜也)を追いかけるシーンは、バイオハザードでゾンビがプレイヤーを追いかけるときのような動きで(BGMもバイオ風)、なぜか酔っ払いの様に足がもつれてるし、緊迫感を出そうとしている演出が、逆にちょっと笑えるというか、おかしなシーンになってしまっています。

さとみちゃんの厳しいながらも悲しげな表情から、渕の時とは違い、結城を殺すことにためらいを感じながらも、子供のためには殺さなければと思い詰めているということは読み取れるのですが。

結局、結城に逃げられて、さとみちゃんは、見廻りのガードロボット(夜の10時から朝の6時までは自分の部屋から出てはならず、ガードロボットが見廻りをしている。)に射殺されてしまいます。銃で撃たれる演技は初めてだと思いますが、見事な撃たれっぷりでした。

実は、今回、私が一番興味を持って見ようと思っていたのは、この後の、さとみちゃんの死体の演技なんです。

なぜ、死体の演技がそんなに気になるかと言うと、ドラマ「ブルドクター」の第2話で、市川由衣さんが殺人事件の被害者としてゲスト出演していたのですが、マンションの駐車場で死んでいるシーンと司法解剖されるシーンでの市川由衣さんの死体の演技が見事すぎて、果たして、さとみちゃんにこの役ができるだろうかと思ってしまったからなんです。

と言うのも、舞台「港町純情オセロ」や「ロミオとジュリエット」において(どちらもDVDでしか見ていませんが)、さとみちゃん演じるモナやジュリエットが死んだシーンで、さとみちゃんがアップになると、呼吸で胸が上下するのが丸わかりで、すやすやと寝ている様にしか見えなかったんです。(「ロミオとジュリエット」では仮死状態ですが)

まあ、カット割りできるドラマと、長時間続けて演技しなければならない舞台を比べること自体ナンセンスということは分かっているのですが、だからこそ同じようにカット割りのできる映画での演技に注目して見たと言うわけです。

さて、その死体の演技ですが、さとみちゃん見事に死体(^_^;を演じていました。半開きの目や足を曲げてちょっと浮かせた姿勢なんかは、かなりきついと思いますが、ピクリとも動かずにいるのはさすがです。

と言うわけで、さとみちゃんの演技には満足したのですが、映画の内容自体は突っ込みどころも多く、推理物かと思いきや、単なる殺し合いになっていまっているので、そういう映画が苦手な自分には、残念ながらさとみちゃんが出ていなければ、何度も見たいと思えるような作品ではありませんでした。

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