ドラマ

リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク 感想1

放送日から、だいぶ時間がたってしまいましたが、リッチマン、プアウーマン in ニューヨークの感想を、ストーリーに沿って、何回かに分けて書いていきたいと思います。

物語はニューヨークから始まります。ネクストイノベーションの社長、日向徹(小栗旬)は、ニューヨークのとあるハードディスクメーカーの工場で、大量のハードディスクの購入について交渉を行っていました。しかし、この場にあるすべてのハードディスクを買いたいと言う日向を、工場の責任者は、何を馬鹿なことを言っていると、相手にしません。

1日前、ネクストイノベーションの会議室で、日向は、社員達に対し、現行のパーソナルファイルはつまらない、本当にパーソナルな情報を保存するため、パーソナルファイルにマイストレージ機能(プロジェクト名「oshi-ire」)を追加すると言いだし、社員達を困惑させていました。

反対する社員達をよそに、日向は、「oshi-ire」に必要なハードディスクを調達するため、社員達に内緒で、ニューヨークに来ていたのでした。

連続ドラマの最終回で、すっかり丸くなり、人の意見も聞くように成ったように見えた日向徹ですが、今回のスペシャルでは、若干、ワンマンな性格に戻ってしまっています。

一方、夏井真琴(石原さとみ)は、勤めている製薬会社の新薬開発プロジェクトの発表会で治験データのプレゼンを行っていました。英語でのプレゼンを堂々とやり遂げ、聴講者からスピーチを褒められて気をよくした真琴は、いそいそとタクシーに乗り込み、運転手にタブレット画面を示して、GPSの人型のマークの示す場所に行くよう指示します。

この、英語でのプレゼンや、その後のタクシー運転手との会話など、さとみちゃんが、単にセリフとして覚えたのではなく、英語での会話がある程度身についていると、私には感じられました。海外に友人がいることをいろいろな雑誌で語っていますので、英語を話す機会も結構あるのかも知れませんね。

さて、徹と真琴の再会シーンですが、日向の顔を見たときの、真琴の満面の笑顔と、その後の手を上下させながらの弾むような走り方は、直接会えたうれしさが溢れていて、見ていて思わずにやけてしまいました。そのまま日向の胸に飛び込まないところが、二人の、恋人同士にはなったけど、ずっと遠距離恋愛で、殆ど触れあえていない微妙な距離感を表してますね。

それにしても、日向の、手でピストルの形を作ってバン!は、反則的に格好いいですね。こういう、キザな仕草は、下手な人がやると滑稽に見えてしまうものですが、小栗旬くんだと様になります。

その後の、ニューヨーク市内のデートシーンは、たぶんすべてアドリブだと思うのですが、日向がこのスペシャルドラマの後の方で、バカップルにはなれないと言うけれど、十分バカップルですよね。大きなドーナツを二人でほおばる所なんか特に。

とにかく楽しそうで、真琴のはしゃぎっぷりが微笑ましいシーンでした。

このシーンで、真琴が「なんか、一人で来るときと全然違ーう」と甘い声で言うのですが、これは、真琴が一人で来た時のことを言っているのか、さとみちゃん自信が3年前にニューヨークひとり旅をしたときのことを言っているのか気になりました。

いや、ドラマなので、真琴の事なんでしょうが、あまりに素の二人なので、ここだけは、「石原さとみ」として楽しんでいて、思わず言ってしまったのかなと思ったんですよね。

さて、売店のお姉さんと英語で普通に会話し買い物をする姿や、パンツスーツやおしゃれなコートを着こなす真琴を見て、「なんか違うな、一人前に見える」と言う日向の言葉に、うれしそうに微笑む真琴、やっと日向に認めてもらえた喜びが溢れてました。

お互いに仕事が忙しく、数時間会っただけで離ればなれになる二人、真琴の「でも、いいや、仕事している日向さんが一番格好いいから、今度は、時間止めておけるアプリ作ってくださいね」と言う言葉が切なく、真琴と徹が、それぞれ一人になった後に見せる、寂しげな表情と苦しげな表情が、やるせない想いをかき立てます。

-数週間後の日本

おしゃれなレストランで、数人の美女達に囲まれてご満悦な様子の日向社長(^_^;

女性達は、日向にうっとりしながら、新作アプリ「キキカレ」の完成と初日100万ダウンロードを祝して乾杯をしようとしますが、社長の後ろの何かを見て、悲鳴を上げて、逃げ出します。

日向が振り返ると、そこには恨めしげな目で日向を見つめる、貞子3Dな真琴がいました。

このシーンの真琴の姿には爆笑しましたが、その姿は、はっきり言って橋本愛ちゃんより怖いです。貞子3Dパート2の貞子役は、是非さとみちゃんでお願いします。

さて、何も言わないで急に帰って来た真琴に不満げな徹に、真琴は、カーニバル休暇で1週間日本にいると言います。それを聞いた徹は真琴に、「家をあてにするなよ」と冷たいそぶりをします。素直じゃ無いんだから。

このシーンで、真琴がネクストイノベーションの社員達に親しげにに声を掛けられていましたが、インターンシップ時には、朝比奈、山上、宮前、それにワンダースリーとリサぐらいしか会話して無くて、他の社員にはハブられているのかと思わせるところもあったけど(弁当も一人で食べてたし)なんか普通に溶け込んでました。

真琴が、久しぶりに見る仕事中の徹の姿に見とれていると、ワンダースリーが現れて、安岡とリサが結婚することを聞かされ、リサから結婚式の招待状を渡されます。

サッチー、ミッチーと呼び合う二人がうらやましい真琴は徹に、「私、なんて呼ばれたましたっけ」と聞きますが、徹は、「何だ」と素っ気なく言って離れていってしまいます。

帰り際、ホテルを探すと言う真琴に、「日向社長のとこに行けばいいのに」というリサ、そして、なかなか、「家に来い」と言い出せない徹に、「俺んとこに来いっていうんですよ」と後押しする安岡、二人のおかげで、真琴は徹の家に行くことに。

この時の、徹の、真琴を見て、後ろを見て、また、真琴を見ての挙動不審ぶりが、おもしろかったです。連ドラ第8話で、真琴を駅で待っていたときもこんな感じでしたが、他の女性には平気そうなのに、真琴にだけこんな表情をするんですよね。

なんとか、徹の家に泊まることができた真琴ですが、家に入ってびっくり、家具がなにもなく、お風呂場の壁がスケルトン、しかも、ユニットバスなので、トイレまで丸見え。

「どこで寝てるの」と聞く真琴に、ソファーを指さす徹。真琴の言うとおり、体に悪いです。結局、真琴は寝袋で床の上で寝ることに。そのままの姿でごろごろ床を転がるのは、おもしろ可愛いかったです。

真琴の抗議で、寝袋のまま、お姫様だっこで真琴をソファーの上にのせ、自分は床の上に横たわる徹、冷たいのか優しいのか。

真琴は、「千と千尋の神隠し」の顔ナシ状態で、じっと床の上に横になっている徹の後ろ姿を見つめることに。

しばらくして、「あのう、ここ開けてくれませんか」と寝袋のファスナーを開けて欲しいとお願いする真琴。

「何だ」と聞く徹に、真琴は、「確かめたいの、手を伸ばしたら、触れる距離にあなたがいるって」と言います。

そう言われて、ちょっと考えた徹は、おもむろに床から起き上がると、真琴の上半身を起こし、ソファーの上に座らせます。さらに、寝袋のファスナーを開け,上半身が自由になるようにしてあげると、「確かめて見ろ」と、優しく促します。このシーン、スペシャルの中でも随一の、やさしい徹でしたよね。

それにしても、この寝袋、中から開けられないなんて、ほぼ、拘束具ですね、火事になったらやばいとかいろいろ考えちゃいました。(^_^;

寝袋から上半身だけだして、ソファーにちょこんと座る真琴が、そっと左手を伸ばして徹の頬にふれ、その感触を確かめるようにやさしく頬をなで、「顔冷たい、ふとん買えば」と言うと、徹は、「そうか」と答えて自分と真琴の頬に触れ、真琴の温もりを確かめます。

そして、そのまま徐々に顔を近づけていき、互いのおでこ同士をくっつけて、「お前の頭は、あったかいな」と徹が静かに言うと、真琴がうれしそうに微笑んで、互いの存在を確かめ合うように、しっかりと抱きしめあいます。

このシーンは、本当、ほんわかすると言うか、特に、真琴がすごくうれしそうにしていて、やっと触れ合うことができたという想いが、表情からせつせつと伝わってきて、こちらもうれしい気持ちになれました。

リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク 感想2に続く

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