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フジテレビ月9ドラマ「失恋ショコラティエ」第3話 感想

「失恋ショコラティエ」第3話見ました。紗絵子(石原さとみ)の結婚生活が決して幸せなものじゃないということが明らかになって、紗絵子にとって、爽太(松本潤)が心の支えとなっているような、そんな関係が垣間見えた回でした。

ここから感想を書いていきますが、例によって、紗絵子に偏った感想ですので、そこは、そういうブログですのでご容赦ください。

ドラマの冒頭、爽太の待つ「choco la vie(ショコラ・ヴィ)」に向かって颯爽と歩く人物は、完全に紗絵子だとばっかり思ってました。というのも、加藤えれな(水原希子)の持っているスーツケースが、ドラマ「リッチマン、プアウーマン」の最終回とスペシャルで真琴が持っていたスーツケースとまったく同じだったからです。スタッフさんが狙ってやったのかどうかわかりませんが、まんまと騙され?ました。(^_^;

爽太に抱きつくえれなを見た時の紗絵子の、「何、この女、私の爽太くんに何抱きついてんの」的な視線が怖い、怖い。さとみちゃんの「無言で批難するような冷たい眼差し」の怖さは、このブログでも何度も取り上げていますが、美人が睨むと本当に怖いんですよね。

次のシーンで、紗絵子が上目遣いで、「もっと早く来たかったんだ」と言ったり、もじもじしながら、「何か微妙じゃ無い、元彼を友達に紹介するなんて」と言うたび、爽太が有頂天になってしまい、悪ぶって見栄を張っても、結局、紗絵子の言動に振り回される様が面白かったです。

この時の、挙動不審になった爽太の反応を楽しむように、小首をかしげてのぞき込む紗絵子の、してやったりと言うような計算高い表情が、まさに小悪魔そのもので、強く印象に残りました。

対象的に、爽太の片思いを応援するえれなのいい子ぶりがクローズアップされていましたね。

紗絵子が、「無くならないチョコが有ったらいいのに」と言うシーンは、爽太の鈍感な性格から、さらりとしたやりとりになっていましたが、この言葉には紗絵子の秘めた想いが込められているような気がしました。「無くならないチョコ」は、きっと爽太自身ですよね。

そして、第1話以来久々に紗絵子の旦那が登場し、家庭を顧みない、どちらかというと自分本位な人物であることが浮き彫りに成り、紗絵子の結婚生活が決して幸せで無いことが徐々に明らかになってきました。だからといって不倫が許されるわけではないですが、紗絵子には同情したくなりますよね。

また、紗絵子と薫子が「男ゲット術」について話すシーンで、紗絵子が話す、「この人絶対私に気が有ると思って、ワクワクしながら短いスカートをはいてその人のおうちに行った」のが、爽太のことを言っているのが、ものすごくわかりやすく描写されていましたね。これで、紗絵子は結婚前から爽太に気持ちが動いていたことが明確になりました。

5年前の紗絵子は爽太への気持ちに自覚が無く、バレンタインイブにフッたものの、逆にそのことで爽太の存在の大きさに気付き、会えない間も爽太はずっと紗絵子の心の中にいたのではないでしょうか。

婚約者がありながらも、ずっと爽太のことが心の隅に引っかかっていた紗絵子は、今も爽太が自分を好きでいてくれると思って爽太の家に無防備な格好で行ってみたけど、爽太が無反応だったので、もう私には興味は無いんだと思って現実に向き合って結婚することを選んだんだと思うんです。

このドラマ、他の主要な登場人物の心情はそれなりに描かれているのに、紗絵子だけはそれが無く、何を考えているのかわからないキャラなのですが、爽太に対する想いは物語の端々から伝わってきて、それに、実は爽太が紗絵子に執着しているだけでは無く、紗絵子もあそこまで執着しているのは爽太だけだと思うから、(さとみちゃんが演じているのを差し引いても)どうしても二人の恋を応援したくなるんです。

それだけに、紗絵子がえれなの語った妄想そのままに、旦那との夫婦生活を拒否して、チョコレートを食べながら幸せそうな表情をする場面は、爽太に抱かれてることを想像しているかは別として、紗絵子の幸せがやはりこの結婚に無いことが感じられてもどかしい想いになりました。

でも、えれなとオリヴィエがそれぞれ片思いの相手に対して行動しているのに対し、爽太が、「何もしていないのは俺だけか、俺も先に進まなきゃいけないのかな」と思う場面では、あなたが先に進んだら不倫ですからと思わずつっこんでしまった自分がいました。
(^_^;

その後、紗絵子が爽太に、友達の結婚のお祝いを選ぶのに付き合ってと紗絵子らしからぬ遠慮がちな表情でお願いする場面で、オリヴィエと行った方がと言おうとする爽太に、「爽太くんがいい、爽太くんと行きたいんだ」と訴えかけるような眼差しで言う紗絵子の爽太に対する気持ちが痛いほど伝わってきて、一旦断る爽太ばかやろうと思いました。
ヽ(`Д´)ノ精一杯の「旦那さんと食べるんだー」が切なすぎる。

紗絵子が爽太から電話で「買い物付き合おうか」と言われた後の、スケジュールに「デート(ハート)」と書いて嬉しそうにしているのと対象的に、爽太がそんな紗絵子の気持ちに気付かずに、お気楽な主婦の買い物に付き合ってやるだけと悶々としている様は、もどかしい思いがしますね。

今週は、寂しそうな紗絵子が多かったですが、来週は、はしゃいだり笑ったりする紗絵子がたくさん見られそうですね。

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