ディア・シスター

壁ドン流行ってるよね! 木曜劇場「ディア・シスター」第3話 感想

木10ドラマ「ディア・シスター」第3話見ました。

このドラマ面白すぎる。ストーリーがポンポンポンと軽妙に進むので飽きが来ないんですよね。もちろんさとみちゃんが出ているから見ているのですが、仮にさとみちゃんが出ていなかったとしても、なんらかの切っ掛けで一回見たら、嵌まって最終回まで見たかも知れません。それくらい面白いと感じてます。

さて、それではネタバレ感想を書いていきたいと思います。

葉月の選択

葉月(松下奈緒)の勤める区役所に「深沢葉月は妹に婚約者を寝取られた」と書かれた怪文書が届きました。他にも、「深沢葉月の婚約者には本命の恋人がいた」、「深沢葉月は同僚の恋人を略奪して、婚約した」、「深沢葉月はアバズレ」、「深沢葉月は色情狂」など、よく見ると後ろの2つはかなり酷い誹謗中傷。(^_^;

この怪文書、新聞の文字を切り抜いて貼り付けたもので、内容の衝撃度とは裏腹にちょっと子供っぽいところも感じられ、犯人は、美咲(石原さとみ)だということはバレバレでした。ちょっと毒入ってるし。

ところが、葉月は、元婚約者の吉村達也(平岡祐太)と浮気相手の平安尚子(MEGUMI)を怪しんでいて、意外とそういうとこ鈍いですよね。もっとも、私も最初は美咲が犯人だと思いつつも、この後の怪文書を見た美咲の自然過ぎるリアクションに、アレ、もしかして美咲じゃないの?と思わされて、結果として見事に騙されたんですけどね。(^_^;

さて、葉月にだまって勝手にウエディングドレスのデザイン画をコンテストに応募してしまう美咲。一次審査を通過したと大はしゃぎで葉月に報告しますが、怪文書が美咲の仕業と知った葉月と言い合いになります。

怪文書を送った理由を聞かれた美咲の、「だって、お姉ちゃん全然楽しそうじゃない!」、「じゃあ、お姉ちゃん明日死んでも後悔しない?」、「夢なんでしょう、いい機会じゃんチャレンジしてみなよ」という言葉が葉月の心に突き刺さるのを感じました。

でも、素直に受け止められない葉月は、「自分の人生なんだからほっといて」と美咲を突き放してしまい、ちょっと悲しい顔をする美咲が切なかったです。

「お姉ちゃん明日死んでも後悔しない?」という言葉に、やはり美咲の病気のことを考えてしまいますよね。美咲は後悔しないように今頑張っているのかと思うと応援したくなります。と書いていたら、なんか、埼玉県立がんセンターでさとみちゃんが撮影していたという目撃情報がtwitter上であり、ああ、やっぱりとちょっと辛くなりました。

結局、反発しながらも美咲の言葉に何かを感じた葉月は、アパレルでパタンナー(型紙を引くことを専門とする人)をしていたというオーガニックカフェ「APPLESEED」の店員、上杉香織(堀内敬子)と一緒に人形サイズのウェディングドレスを作成し、見事コンテストで2位に輝きます。

ところが、美咲は「2位じゃ意味がない」と某議員を批判するかのようなセリフを吐いて授賞式会場を出て行ってしまいます。

そんな美咲に対し、受賞の挨拶で感謝の言葉を述べる葉月はホントにいい姉だなと思うとともに、その様子を柱の陰からこっそりうかがっていた美咲の嬉しそうな様子が、姉妹の絆を感じさせました。

結局、葉月は夢を追い求めることにしたみたいで、区役所も退職します。美咲の言葉はしっかりと葉月の胸に届いていたんですね。

ところで、葉月が区役所を辞めると言うことは、吉村と平安の二人はこれで出番終了?ってことはないと思うので、きっと葉月or美咲にとって重要な役割を担って再登場すると期待しています

一方、香織の弟で「APPLESEED」の店長である陽平(平山浩行)に食事に誘われ一度はOKした葉月でしたが、高校時代から想いを寄せていた櫻庭宗一郎(田辺宗一郎)に食事に誘われ、ホイホイとそちらに行ってしまいます。葉月は、どうしても宗一郎への想いを断ち切れないようですが、陽平派の自分としては、最後は陽平と歩む道を選択して欲しいなと思います。

余談ですが、田辺さんについては、LINEでさとみちゃんも「画伯」と呼んでいて笑いました。

美咲の過去と計画

母親の七重(片平なぎさ)との会話で、美咲が6年間の間家賃を踏み倒し、もとい免除して貰っていたことが発覚、失踪していた間の美咲の生活が少しだけあきらかになりました。でも、6年間も家賃をタダで住まわせて貰っていたというのも何か意味ありげで、後々その大家さんが登場してのエピソードもありそうですね。

それにしても、6年間もの間音信不通の状態で、その間捜索願を出していない様子だったり、あまり深く問いただしたりしない様子に、七重の放任主義ぶりがうかがい知れます。この親だから、逆に葉月が自分がしっかりしなきゃと思って、自分を抑えて真面目で融通の利かない性格になっていったのかなと思いました。

そして、ほんとに「美咲ナンバーワン!」になっちゃいました。

美咲が勤めるキャバクラで月ごとの売り上げの発表があり、見事ナンバーワンになった美咲ですが、発表されたときの美咲の意外そうな様子から、あまり順位への執着は無いようです。

しかし、葉月(美咲、ややこしいな)がナンバーワンになったことで、2位になってしまった、旧ナンバーワンのMACHIKO(逢沢りな)達は面白くありません。

金一封を貰って嬉しそうにしている美咲に、「あんまり調子に乗らないでくれる」と凄んでみせますが、そこは美咲の方が一枚上手、いきなりバーンとロッカーに手を突いた美咲が「壁ドン、流行ってるよね」とにらみ返すと、その迫力にあっさりと退散していきました。壁ドンの意味が違うんですが。(^_^;

美咲のこの気の強い所がスカッとするというか、見ていて楽しいです。理不尽なことには屈服しない強い娘なんだなと思いました。

ちなみに金一封の中身は、札束の厚さから30万円ほどあったと思われます。

葉月が区役所を辞めたことで、「お姉ちゃんに仕事を辞めさせる」という第3の計画を果たした美咲の次の計画は、公式ホームページでも書かれていた「貯金を2400万貯める」でした。この金額が、前に書いたように子供を一人育てるのにかかる金額かどうかは分かりませんが、キャバクラ嬢の中には月1000万ほど稼いでいた人も居たみたいなので、美咲なら数ヶ月で達成してしまうかも知れませんね。

余談ですが、美咲とやり合った後の「APPLESEED」での真智子達の会話が美咲の悪口でなく、「トランクス派かビキニ派か」というたわいも無い話だったことから、もしかすると前回書いた2足のわらじではなく、全く別人の設定なのかもと思いました。

結構かわいそうな永人

前回、日光アレルギーで湿疹が出てしまった美咲は、姉の葉月が心配するからと、親友の櫻庭永人(岩田剛典)のトレーラーハウスに泊まりました。

ベッドで寝ている美咲にキスしようとした永人が、寸前で思いとどまって頭を壁に打ち付けるところは、爆笑しました。このシーンで美咲が来ているTシャツの文字が「BREAK 08」、ほんとに壊れたハチでした。

永人をゲイと思い込んでいる美咲は、無防備に可愛い寝顔と艶めかしい肢体をさらしますが、本当は美咲のことが好きなノーマルの永人にとってはたまったものではありませんよね。きっと美咲は下着姿とか平気でさらしてくるんだろうなあ……ゴクリ。

友人に誘われて、美咲の勤めるキャバクラに現れた永人ですが、「俺、お金ないよ」と言っていたのに、大丈夫なのか?、っていうか、かなりな高級店らしいので、何度も来ている風な友人は何者と思ってしまいました。

接客に現れた美咲と永人が鉢合わせして、思わず「美咲」と言いそうになる永人と、「葉月でーす」と、やたらと自分の源氏名を連呼して黙らせようとする美咲のコミカルなやりとりは面白かったです。

怒り顔の美咲に壁ドン状態で、「どういうことよ」と詰問されタジタジの永人は、まるでカツアゲされている……ゲフンゲフン。この壁ドンも嬉しくない壁ドンですね。(^_^;

友達は永人がゲイとは知らない(そりゃそうだ)と聞いた美咲は、永人にキャバクラでの普通の男の振る舞い方を教示するのですが、美咲が凄いハイテンションで、「失恋ショコラティエ」の紗絵子ばりのブリッ子かと思えば、命令口調で指図するというギャップに大爆笑でした。

今回で美咲と永人の関係性が見て取れました。完全に美咲の方が立場が上で、永人は頭が上がらないといった状態で、もし、結婚したとしたら確実に尻に敷かれるでしょうね。

脳天気な姉弟

今回も、オーガニックカフェ「APPLESEED」の香織と陽平の姉弟が大活躍(?)ですね。

葉月のウェディングドレスのデザイン画を見て、昔、アパレルでパタンナーをやっていたという香織が美咲に服の作り方を教えるという話になり香織の自宅で一緒に作ることに。

アパレルの仕事を辞めて、オーガニックカフェをやり始めた理由を聞いた葉月に対し、香織は、「突然風向きが変わる時ってあるのよ、葉月ちゃんにとってはそれが、今なのかもね」と答えます。葉月は何か感じる物があったようでした。

一方、陽平は俺のターンキターという感じでウキウキで、夕飯に添えるリンゴをハート型にしちゃったりして、嬉しそうなところが微笑ましいですね。結局、甥っ子に食べられて落ちこんでましたけど。(^_^;

いい雰囲気になった葉月と陽平を二人っきりにさせようとして、香織が旦那とその場を去るときに言った、「ごめん、今日排卵日なんだ」には、葉月じゃないですが、飲んでいたココアを吹き出しました。香織さん、赤裸々すぎです。

余談ですが、このシーンで、旦那がちょっとお姉系っぽかったのは気のせい?

さてさて、積極的な姉と違って奥手な弟は、葉月を家まで車で送るのですが、葉月の家の近くに着いたところで葉月が寝てしまって、そのまま朝まで車の中で一緒に過ごします。

第3話のサブタイトルの「初めての朝帰り」って、そっちか!と思いました。てっきり美咲が永人の家に泊まったことかと思っていたので。

いや、確かに美咲なら「初めて」じゃなさそうだけど、だからこそ、へえー初めてなんだと逆に意外に思っていたので、すっかり騙されました。

自分の事を棚に上げて「30近くの女が」と葉月の朝帰りを責める美咲のセリフが可笑しかったです。それって未成年に言うことじゃん。ただ、真面目な葉月が朝帰りということで、心配していたというのは本当の事かもしれないなと思いました。

と、話が横道にそれてしまいましたが、結局、陽平は葉月に食事の約束を反故にされてしまい、落ちこむ羽目になっちゃいました。

私は、この姉弟の脳天気な雰囲気が凄く好きなので、葉月だけでなく美咲とももっと絡んでくれるといいなと思います。

渋川は大丈夫?

葉月と美咲の母親である七重(片平なぎさ)によると婚約者の渋川 真司(渡辺裕之)から、結婚したらマンションを買おうと言われたとのこと。ヤッパリ怪しいなあ(¬_¬。) そのうち不動産屋を紹介されて、一緒に住むんだからと契約したとたんに姿を消すパターンなんじゃ。ここは、「エージェント ハチ」の出番ですね。

七重、渋川、葉月、美咲の4人で食事に行くことになった際、待ち合わせ場所に、日傘にシンプルポークパイハット、ミリタリージャケット、レジメンタルストライプのサーキュラースカートというファッションでベンチにちょこんと座る美咲が可愛いかったです。

ちなみに服の名称はすべてこちらのサイト(ドラマ衣装検索Guiderさん)で知りました。

ボーリング場では、渋川がすっかり父親になりきっていて、いきなり、葉月、美咲と呼び捨てにされた二人のビックリ顔と、その後、顔で合図する二人のやり取りが面白かったですね。

余談ですが、渋川役の渡辺さんのボーリングの腕前はかなりのものみたいで、投げたボールがセミロールという理想的な回転になっていたようです。

謎の客 清水 龍太郎

前回、店のナンバーワンキャバ嬢であるMACHIKOに、「美咲に恥をかかせて」と依頼されていた、キャバクラの上客、清水隆太郎(前川泰之)がいよいよ動き出しました。

美咲に対し、源氏名の「葉月」ではなく、「美咲」と呼んで何もかも知っているという風に振る舞う清水。本名を呼ばれたことに穏やかな様子ではない美咲に対し、「僕と付き合ってくれるなら秘密は守る」と迫ってきます。

どうやら、その正体は美咲の通っている産婦人科のある病院の内科医師みたいです。でも、直接診察したわけでもないのに、美咲の個人情報を知っていると言うことは、個人情報を不正に入手したということですから、立場が弱いのは実は清水の方で、訴えると言えば勝てる気がします。

ただ、美咲はキャバクラで働いていることや妊娠していることを葉月に知られたくないと思っていて、また、どうしてもお金の必要な美咲は、そこをつけ込まれてしまうのでしょうね。

最後に

今回も美咲が6年間住んでいた家の大家、2400万円の使い道、七重の婚約者渋川の目的、美咲の秘密を握る清水の企みと、沢山の謎と伏線が登場し、ますます目が離せなくなったドラマ「ディア・シスター」、第4話が楽しみです。

「ディア・シスター」第4話予告

またまた、さとみちゃんの入浴シーンに、松下さんの入浴シーンまであるみたいです。次回もサービスサービス❤。

ところで、サブタイトルが、「迫り来る脅威」って、もしかして「進撃の巨人」を意識してる!?

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