ディア・シスター

お姉ちゃんのこと とられたくなかった 木曜劇場「ディア・シスター」第7話 感想

木曜劇場「ディア・シスター」第7話 ある意味衝撃の!?の展開でした。

自分の作戦で葉月(松下奈緒)と陽平(平山浩行)がうまくいって満足そうに微笑んでいた美咲(石原さとみ)が、急に切ないような苦しいような複雑な表情をしたので、「あ、やっぱりいつの間にか陽平を好きになっていた自分に気付いたんだ」と思っていたら、「お姉ちゃんをとられたくなかった」発言に、思わず「そっち!?」と突っ込んじゃいました。

予告のミスリードに見事に引っかかり、すっかり騙される自分の素直というか信じやすい性格をまざまざと思い知らされました。とりあえず、詐欺には注意しようと思います。(^_^;

スタッフさん達がこんなブログを見ているかわかりませんが、もし見ていたらここまで見事に引っかかる視聴者がいることに、さぞかしほくそ笑んでいることでしょう。

ま、こうやって推理しながら視るのも楽しみの一つなので今後も当たらない予想をしていきたいと思います。

それでは、ネタバレ有りの感想を書いていきます。

ディア・シスター

美咲の作戦がうまくいき、葉月と陽平がなんとなくうまくいきそうになったことで、逆に自分の気持ちに気付いた美咲。このとき号泣する美咲の泪を完全に失恋の泪と勘違いして切ないなあと思っていたバカは私です。ヽ(`Д´)ノウワァン

泣きながら美咲は永人に話します。「お姉ちゃんがね好きになる男がいつも気になってしょうが無かったの、今回もおねえちゃんと店長くっつけようとしてるのに、何か店長気になってる自分がいて、」

私(ふむふむ、やっぱりそうか。)

「もう『何がしたいんだろう』って混乱してた。でもお姉ちゃんが結婚することになってやっとわかった。私が気になってたのは、お姉ちゃんが好きになってた男じゃない。

私(え!?)

「お姉ちゃんだったんだって。」

えええええええええーっ!Σ(゚Д゚) そっち!

「私、おねえちゃんのこととられたくなかったんだよね。いつもお姉ちゃんの恋愛邪魔してたの」

この衝撃の告白を聞いて、第1話で葉月が言っていた、美咲の葉月へのイタズラの数々を思い出しました。、

小学校の卒業式に葉月のツインテールの髪の片方を切ったのは、葉月が中学生になって一緒に学校に行けないことが寂しかったから?

ピアノの発表会のときドレスにマジックで落書きしたのは、ピアノのレッスンで忙しく相手にしてくれない姉に構って欲しかったから?

大学受験のときめざましを止めて遅刻させたのは、大学に行って勉強やサークル活動で忙しくなって一緒にいる時間が少なくなってしまうのが寂しかったから?

父親が亡くなって母親は仕事で忙しく、「私にはお姉ちゃんしかいなかった」という美咲。すべては姉にそばにいて欲しい気持ちの裏返しだったんですね。

そんな美咲を「かわいいじゃん」と言って、頭をなでなでする永人がさわやかイケメン過ぎました。

永人との約束

美咲から宗一郎に子供を取られたくないという相談を受けた永人は、友人の弁護士見習い(イソ弁かな?)に相談してあげると言います。

自分はフリーターだけど友人達はみな一流企業の社員や弁護士の卵だったりと永人は割と良い大学を卒業していたみたいですね。

美咲に「ずっと頼ってばっかりでごめん」って言われて、永人が「ずっとこんな関係だったじゃん」って、美咲の事が好きだったからとは言え、永人いい人過ぎるでしょう。(^_^;

あ、ここのシーンで突然永人が「くせえ」って言い出して、え、おならした?って思ったのは私だけじゃ無かったはず。(^_^;結局、美咲の言葉が「水くさい」ってことで、なーんだ紛らわしいなと思いました。

今回、永人と美咲はいい雰囲気になることが多くて、このシーンでも、「俺は美咲にとって唯一無二の存在になるって決めたから、友達とか彼氏とか旦那とか、そういうありきたりなポジションじゃないものを埋められる存在になるって決めたから」という永人の言葉に、嬉しそうな顔で、「もうなってるよ」と答える美咲に、この二人がなんで付き合ってないんだろうと思いました。

永人の友人の弁護士見習いにシングルマザーの場合、親権は母親にあると言われ、「じゃあもし母親が死んだ場合はどうなりますか?」と聞く美咲。その言葉にハッとした様子で美咲の顔を見た永人が心配そうな表情をします。

自分の死を覚悟して準備しているかのような美咲の言動に、永人が「死なないよね?」と確認して、「誓っといてくれる、絶対死なないって」と美咲に約束させるシーンで、いつになく真剣な表情で迫る永人に、美咲が照れくさそうに左手を挙げて「誓います」と言うところはまるで結婚式の宣誓のようで、二人が実際にそのような関係になれるといいなと思いました。

もしかしたら美咲は永人の存在があっったことで葉月へ依存する気持ちがが徐々に溶けてきたのかも知れないなと感じました。

先に行こうとする美咲を永人が引き寄せて抱きしめて、美咲が「これ何のハグ?」と言うのですが、第5話で美咲に永人が言ったのと同じ問いかけに、黙り込んだ永人の心情を思うと切なくなりました。

今のところ美咲は永人に対して友情以上のものを感じていないようですが、最後のシーンで美咲が永人にときめいたような表情をしたので、これは永人と結ばれるラストがくるかと期待をさせますね。

お姉ちゃんのために

ファッションショップ「ギルドプライム(GUILD PRIME)」(実在するようです。http://www.loveless-shop.jp/index.html#gp_top)で働き出した美咲。仕事振りも丁寧で、良く気がつき接客も得意な美咲に、店長も満足げな様子に見えました。

そこに突然陽平がやってきて、「サボってんじゃねえぞ」って声をかけ、「食事をおごる」と言い出します。このときの美咲の、「何?何なの?怖い。キモイ。何?」と言ったあと、「何 見てんのよ」と、ペシペシ陽平のほっぺたを叩いたのに爆笑しました。このときは、美咲はこのやりとりを無意識に楽しんでるんだろうなあと思ってました。

焼き肉屋で葉月の事について相談する陽平に葉月の気持ちを探ってみると言う美咲。

美咲はさっそく、葉月に探りをいれるのですが、葉月が陽平にプロポーズされたことを知らない振りをして、「ため息の原因を話して」という形で葉月に話させるように仕向けており、機転も利くし気配りもできる娘だなと思いました。

まだちゃんと付き合ってるわけじゃ無いし結婚は早すぎるという葉月に、「お姉ちゃん頭で考えすぎなの、もっとここで、ここで感じてみ!」と胸に拳を当てて力説する美咲が面白かったです。

逆に美咲は感情で突っ走りすぎる感はありますが(^_^;こう見るとこの姉妹は二人一緒だと結構バランスが取れてるんですよね。

子供が出来にくい体質だということが気掛かりだという葉月に対し、美咲は体質改善しようと言い出します。

そして、葉月を妊娠しやすい体質に変えるために美咲がネットで見つけたらしい5つの方法を次々に実践していきます。その5つの方法とは、

  • ①早寝早起き
  • ②排卵日前後はゆっくりお風呂
  • ③身体を冷やさない
  • ④暖まる食事をとる(ネギ、ショウガ、根菜やぬか漬けなどの発酵食品)
  • ⑤体脂肪の減らしすぎはNG(ジョギングよりウォーキング)

美咲の「ショウガすりすり」が可愛かったです。ちなみにぬか漬けは乾燥肌にもいいと「健康カプセル!ゲンキの時間」でも紹介されていました。米ぬかに含まれる成分が肌の保湿能力を高めるそうです。日本の伝統食であるぬか漬けに以外な効果があったのですね。そう言えばさとみちゃんもぬか漬けをつけていると言っていました、さとみちゃんがすべすべ肌であることで俄然説得力が増しますね。

さて、話を戻します。

陽平のプロポーズへの返事に迷っている葉月に、「店長のこと好きなんでしょ、素直に好きって言いなよ、本当に好きなら手放しちゃダメだよ、誰かを本気で好きになれることなんて人生にそう何度もあるもんじゃないんだから」と過去を後悔するように言う美咲が脳裏に浮かべていたのが宗一郎のことだったとしたら、あれほど宗一郎を拒絶する理由がますますわからなくなってきますね。

「APPLESEED」にいる陽平に葉月のことを報告に来た美咲は、葉月がプロポーズの返事に悩んでいることを告げます。

さらに、陽平に子供が何が何でも欲しいか聞きますが、最初見た時は自分の子供を二人に預けることを考えていると思ったのですが、後から考えるとこれは葉月が妊娠しにくい体質であることを気にしていることに対しての質問だったんだと気付きました。

そんなことを知らない陽平は訝しがりますが、美咲は陽平に「実験してみようかな」と謎の発言を残して去って行きます。

去り際に美咲が陽平を励ますように拳を握りしめて胸を叩いていましたが、それが「進撃の巨人」の「心臓を捧げよ」ポーズだったのにニヤリとしました。さとみちゃんのアドリブだったのかわかりませんが完全に意識してのものでしたね。

葉月が和子の見合いの付き添いをしていた夜、「APPLESEED」に現れ、複雑な表情で陽平を見つめる美咲。なんとなくこれから実行する「実験」を躊躇しているように見えました。結局これもミスリードだったわけですが。

和子の見合いに付き添っている葉月に電話をかけて、陽平が大やけどをしたと店の中で大声で叫ぶ美咲。(^_^;陽平にも聞こえているんじゃ?

慌てて店に駆けつける葉月ですが、もちろん陽平は無傷で、葉月に心配して駆けつけてくれただけでも嬉しい、プロポーズの事は忘れてと言います。

そんな陽平に葉月は、今は自分に自信がないからと打ち明けます。ずっと結婚したいと思ってた、結婚すれば自分に足りないものとか、見たく無いものとかそういうこと全部埋めてくれる気がしていたけど、結局自分自身が変わらなければ結婚しても何も埋まらないことがやっとわかったと話す葉月の言葉に、陽平は、「いつまででも待つ」と言ってごめんなさいと泣き出す葉月を優しく抱きしめます。

その様子を本棚の隙間から覗いて、良かったと言うように微笑む美咲ですが、その表情が徐々に曇り、自分の中に沸き上がる感情に戸惑うような表情を見せます。

このあとは冒頭で書いたとおりです。

さて、これで美咲の「お姉ちゃんを結婚させる」という計画は達成されて、美咲のキューピッドとしての役割も終わりの様です。

それにしても、強引に結果を得ようとする宗一郎と、いつまででも待つと言った陽平。現時点では男として完全に陽平の勝ちですね。

美咲の妊娠を心から喜ぶ葉月

葉月に妊娠ことを伝えようと決意して帰宅した美咲ですが、そこには宗一郎がいて先に葉月に美咲の妊娠のことを話してしまっていました。

その状況を知った美咲は、宗一郎に対し、「(葉月が自分のことを好きだったと知っているのに)そんなデリカシーの無い事するとは思わなかった、最低よ!」と罵倒します。

宗一郎が帰った後(宗一郎の存在感がどんどん薄く……)、葉月に何故内緒にしていたのかと聞かれ、宗一郎の子供だったこと、葉月が妊娠しにくい体質と聞いていたからと話す美咲。

そんな美咲に葉月は妹に子供が出来て喜ばないはずがないじゃないと言います。その言葉に号泣する美咲が子供みたいで可愛いなと思いました。

この美咲について、ネットでジブリ泣きと書いているのを見て最初意味がわからなかったのですが、映画「となりのトトロ」の妹メイの泣き方なんですね。そう言われてみればメイが「お姉ちゃ~ん」と絶叫しながらワンワンなくところにそっくりです。サツキがわがままな妹に手を焼きつつも面倒見のいい所も葉月にそっくりですし、子供っぽすぎる美咲の泣き方はジブリアニメのオマージュなのかも知れませんね。

さて、葉月は宗一郎のことは完全に吹っ切れたみたいですし、美咲が自分のためにいろいろと行動してくれたことを知ったことで美咲に対する被害者意識もすっかり無くなったようで良かったです。もっとも美咲に対して妬ましく思いながらもなんだかんだ言って一番面倒を見ていた良い姉であったことも間違い無いのですが。

美咲の出産予定日が5月だと聞いて、「ソラマメと一緒じゃん」と陽平に聞いたソラマメの話を思い出して面白がる葉月。もしかして美咲の子供の名前は「空豆(ソラ)」とかになったりして、そんなキラキラネームを美咲なら付けそうなところが怖い。(^_^;

初孫に喜ぶ七重

美咲の妊娠を知った母親の七重(片平なぎさ)は、大喜びでお尻ふきや授乳クッションや肌着など大量に買い込んできます。

美咲が未婚の母になったことと、その相手が宗一郎だったことを、「ショックだった」の一言で片付けるこの母親もスゴいですね。まあ、そこでもめるとストーリーがとっちらかってしまうので致し方ないと言ったところでしょうか。

美咲の子供について嬉しさのあまりはしゃぎすぎて、葉月にいたたまれない思いをさせてしまったと思い、「私またやっちゃった?」と聞く七重に、大丈夫という美咲。

今では母親が悪意を持ってそうしているのでは無い(要するに天然)とわかっている葉月は落ちこんだのでは無く、母親の期待に応えられ無い自分(今はまず夢をかなえたい)にちょっとだけ申し訳ない気持ちがあったのかなと思いました。

宗一郎が美咲を諦めきれない理由

美咲にお腹の中の子供のDNA鑑定をせまり、弟の永人から「美咲を信じてそっとしといてやってくれよ」と言われた宗一郎ですが、離婚した元妻のことと美咲のことを重ねて、「どっちも俺が好きになって俺が幸せに出来なかった、このまま諦めるなんて無理だ」と拒否します。

永人の「義姉(ねえ)さんのことと美咲の事は……」という言葉から、宗一郎が奥さんと別れたのは、直接的では無いにしろ美咲とのことが原因になっていたと思っていたのですが、もっと深い別の理由があったようですね。

来週は、その宗一郎の元奥さんらしき人が登場するようで、離婚の真相と宗一郎がここまで美咲に固執する理由が明かされるのかも知れませんね。もしかして奥さんも妊娠しづらい体質で、子供を欲しがっていた宗一郎に対し、それを気にして自分から離婚を切り出したとか、そして、初めて自分の子供を持てたことが美咲への執着に繋がっているのかなと思いました。

和子の見合い相手

何故か突然お見合いをすることになった和子(森かんな)。葉月も付き添いで行く事になります。

和子の見合いの相手である広瀬に見覚えがあるなと思ったら、さとみちゃんの出演していたドラマ「H2~君といた日々」で、主人公のライバル、橘英雄を演じていた田中幸太朗さんでした。

しかし、広瀬は見合い中もずっとスマホばかりいじっていてかなり感じが悪く、挙げ句の果てに「ちなみに君のことはどストライクだよ」と上から目線なもの言いにてっきり和子が切れるかと思いきや、ときめいた模様。さすが明和一高のスラッガー。(^_^;

和子にも春が訪れたようです。

死ぬまでにしたい10のこと

美咲の死ぬまでにしたい10のこと

  • ①お姉ちゃんと彼を別れさせる
  • ②お姉ちゃんに新しい彼を見つける
  • ③お姉ちゃんに仕事を辞めさせる
  • ④貯金を2400万貯める
  • ⑤お姉ちゃんを引っ越しさせる
  • ⑥お姉ちゃんとお母さんを仲直りさせる
  • ⑦お姉ちゃんを結婚させる

は、④と⑤を除いてほぼ達成されました。次の「⑧死ぬまでにしたい10のことをする」は、そのままだと再帰呼び出しになって無限ループに陥ってしまいそうですが、たぶん美咲自身のこととして最初にノートに書いていた

  • ①好きなブランドを買いまくる
  • ②温泉めぐり
  • ③外国へ行く
  • ④ゴージャスなお風呂に入る
  • ⑤美味しい物を食べまくる
  • and more……

のことですね。ちょっと微妙ですが、温泉とゴージャスなお風呂は達成したとして残りの「したいこと」のうち「外国に行く」は、映画「風に立つライオン」のロケでさとみちゃんが行ったケニアだったりして、映画と一緒に撮影で一石二鳥とかないですかね。(^_^;

ディア・シスター第8話予告

第8話の予告です。

第7話のラストで倒れ込んでしまった美咲、予告を見ると大事には至らないようで良かったです。美咲の目的を知った葉月の行動や、美咲と永人の関係など、来週も盛りだくさんの様で楽しみです。

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