5→9~私に恋したお坊さん~

あなたと夫婦になりたい、あなたと家族になりたい、潤子さんあなたが好きだ 月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」 第4話 ネタバレ感想

あなたと夫婦になりたい、あなたと家族になりたい、潤子さんあなたが好きだ 月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」 第4話 ネタバレ感想

今回も高嶺と潤子のボケとツッコミがキレッキレでしたね。相変わらず潤子LOVEな高嶺にもほっこりします。高嶺とのお泊まりや看病を通して、少しだけ高嶺のことが身近に感じられた潤子が、法要に向かう高嶺のいつもと違う凜々しい姿にときめくところを見ておっと思いました。

それでは、感想を書いていきたいと思います。

お互いを変えていく潤子と高嶺

このドラマって潤子によって高嶺が変わっていくドラマだと思っていたんですが、実は潤子も高嶺によって変わっている様な気がします。高嶺に会う前の潤子は出来る女を自分自身で演出しようとしていたような気がするんですよね。

第1話のELAのシーンで潤子が髪をかき上げているシーンが2回ありました。女性が髪をかき上げる仕草は「私の事をもっと見て!」という注目されたい意識の表れだそうです。(髪の触り方があらわす心理的意味 よく髪をかき上げる人は注目されたい!http://news.ameba.jp/20150815-703/

第1話の時点では伊能蘭(中村アン)の反応に目がいって、蘭が潤子を良く思っていなくて後々罠を仕掛けるという伏線かと思ってましたが、もしかしたら潤子の「人に良く見られたい」、「もっと私を見て」という虚栄心の現れを表現したものだったのかも知れないなと思いました。

また、今の潤子がニューヨークに行きたい理由は単にオシャレで格好良いという憧れ程度のものでしか無いようですし、じゃあニューヨークに行って何をしたいの?と問われたら答えに窮するのじゃないかなと思います。これももしかしたらニューヨークで働く自分が格好いいという潤子の虚栄心の現れかも知れません。

しかし、高嶺と関わるようになってからの潤子は髪をかき上げる仕草をしていないように思いますし、潤子が高嶺の前だと素のままの自分でいられることに気付き、最後には背伸びして生きてきた自分から解放され素直に自分と向き合うようになって、自分が本当にやりたいことを見つけていくという流れになるのかもしれないなと思いました。

高嶺の方も、潤子と関わることで徐々に人間として成長していることが見て取れます、なにより、相手の気持ちなどお構いなしで俺様がルールブックだ言わんばかりの振る舞いだった高嶺が、「どうされたら相手が嬉しいか」を考えるようになったというのはもの凄い進歩ではないでしょうか?

ただ、これから、二人がお互いに変わっていくにしても、潤子の夢(ニューヨークで仕事する)か高嶺の夢(一橋寺の住職になる)かどっちかを諦めなければ二人は結ばれないわけで、いっそのこと両方と言うのもありかもしれません。ニューヨークに一橋寺別院とか作っちゃえば良いのではないでしょうか。あ、もしかしてラストをネタバレしちゃったかもって冗談です。

高嶺が潤子を好きな理由

前回潤子に「友達にならなってあげても良いですよ」と言われたとき、高嶺はてっきりガッカリしているのかと思っていましたが、一橋寺でのお泊まりシーンと病床の高嶺の告白を見ていて、実はとても嬉しかったことだったんだなあと思い直しました。

友達と夜更かししたこと、友達と雑魚寝をしたこと、友達を家に招いたことがみんな初めてだったから嬉しかったと言った高嶺。

一橋寺にみんなでお泊まりすることになって、「潤子とのお泊まり→結婚」という目論みだった高嶺からすれば、山渕百絵(高梨臨)や木村アーサー(速水もこみち)の存在は邪魔者以外の何ものでも無かったはずですが、高嶺がアーサーを呼んでいたことから百絵が来ることはあらかじめ予想済みのようでしたし、食事や作務衣なども三人分用意していたようです(洗濯物が三人分)、「友達キター!」と純粋に喜んでカニ料理でもてなしたり、眠いのを我慢してゲーム(坊主めくり)に興じたり、純粋に4人でのお泊まりを楽しんでいて、なんか大きな子供をみているようなそんな気がしました。

病床で潤子に「私にできることがあったら言ってください」と言われてお願いしたのが手を握ることと、手料理をたべたい、デートがしたいって、高嶺って結局おこちゃまだなんだと思うと、なんとなくこれまでの振る舞いも違った意味に見えてくるんですよね。

高嶺が潤子にしつこく付きまとったのは子供が母親に付きまとう様子そのままですし、自分以外のところにいけないように監禁までしてしてしまうのは母親を他人に取られまいとする子供の行動に似ています。

潤子に「なぜ私なんですか?」と聞かれた高嶺が分かりませんと答えていましたが、もしかしたら潤子は高嶺の母親に似ているのではないでしょうか、住職の寺田光栄(小野武彦)が潤子と高嶺を応援する理由も祖母のひばり(加賀まりこ)が潤子を快く思わない理由もその辺にあるのかも知れないと思いました。

幼い頃に両親をなくして母親の愛を知らずに祖母の元で厳しく育てられた高嶺は、潤子の中に母親の面影を見たのかも知れませんね。

これは別にマザコンということではなく、以前も書きましたが「男性は母親に容姿が似た女性を生涯のパートナーに選び、女性は父親似の男性に引かれる」と言うことが有るからです。(AFP NEWS「女性は父親似、男性は母親似を選ぶ傾向 科学調査で実証」http://www.afpbb.com/articles/-/2513893?pid=3289883

高嶺を膝枕しながら頭をなでなでしているときの潤子の顔は子供を見守る母親の様でしたし、そんな高嶺に母性をくすぐられて少しずつ惹かれているとかありそうですよね。

ちなみに潤子に「女性は父親似の男性に惹かれる」という法則を当てはめると……無いな。(^_^;

高嶺の母親と潤子については多分そっくりと言うより雰囲気が似ているということなのかなと思うのですが、この件については、なぜ高嶺がこれほどまでに潤子が好きなのか、今のところヒントもないので自分なりの解釈を書いてみました。

里中由希

とうとう男の娘であることをカミングアウトした由希。twitterで男の娘であることを気付いていなかった人が意外と居てビックリでした。しかし、自分も原作を読んでいなかったらその衝撃を味わえたかも知れないと思ったらちょっと残念な思いもしました。

男の娘と知って見ていると、由希のズラ(正しくはウィッグ)が若干ずれてるところとか、丸わかりのように思えたんですけどね。

ホテルらしき一室でカミソリを手に思い詰めたような表情で鏡を見つめる由希が出てきたときには、潤子と三嶋のキスを目撃した由希が思い詰めてリストカットするのかと思って慄然としましたが、よく見ると眉毛処理用のカミソリで、潤子に会う前に単にむだ毛処理していただけでした?男の娘も大変です。(^_^;

上半身裸で潤子にせまるシーンでは、本気出したら潤子の方が強そうとか、逆に潤子が青少年保護育成条例違反で逮捕されちゃうのかとか、BPOがうるさいから大丈夫とか余計なことが頭に浮かんできました。

潤子に「大事な生徒」と言われ、男としては見てもらえない(いや男の娘だし)と分かった由希は、やっぱり高校生ということでたぶん潤子をめぐる恋愛バトルからは早々に離脱すると思うので、あとは潤子の妹の寧々とのどうからんでくるのか楽しみです。

恋愛レースの行方

ラストの高嶺、清宮、三嶋のうちだれが潤子に待ち合わせしているのかそれぞれ電話を掛け、潤子が待っている場所に現れたのは……という演出は良かったです。一瞬高嶺かと思わせておいて清宮だったのはうまいと思いました。

三嶋はフライングで逆にレースから一歩遅れたような感じですね。この後盛り返すには、どれだけ誠意を伝えられるかだと思いますが、既に諦めモードな感じなので、由希と同様早々に脱落しそうな雰囲気です。

清宮は自分の気持ちにやっと気付いたというところで、これから積極的に仕掛けてきそうです。潤子が最初から好意を持っているので有利ですが、潤子が高嶺に惹かれ始めているので勝負の行方は分からない状態です。

恋愛レースの現状は引き離しにかかる清宮に、追いすがる高嶺、周回遅れの三嶋といったところでしょうか?

自分はやっぱり一番高嶺と潤子の関係が好きなので断然高嶺の単勝一点買いです。あ、レースと言う言葉から競馬っぽい例えにしましたが、私は競馬はやりません。(^_^;

自分的にツボだったシーン

今回も面白かったシーンが目白押しだったので自分的にツボに入ったシーンをカウントダウン形式で上げておきます。
第5位
縁の下に隠れていてひばりに気付かれそうになったときの高嶺の「ニャーオ」。大まじめな顔で言う高嶺と、後ろで何してんのこの人な潤子と百絵の表情の対比が面白かった。なぜかひばりの接近を感知して「ハッ」っと声を出す高嶺も面白かったです。

第4位
予定より早く帰ってきたひばりを警戒した高嶺が

柱|_ー)ジー

と見張っている所。予告では手すりの間からのぞいている所と一緒に、潤子を監視しているように編集されていましたが、そっちかい!と思わず突っ込みました。

第3位
潤子の実家で母親、父親、妹の3者の会話と、潤子と高嶺の会話がクロスするところ。潤子の両親のお泊まりの話から、「その夜お前が」、「サイテー」の流れが秀逸でした。

第2位
高嶺が潤子に隙が多すぎると説教するときの「かべどんです。」

この二人にはドキドキなラブシチュエーションもコミカルになってしまうのか、まさにラブコメらしいシーンでした。

第1位
雑魚寝で眠れない潤子が、高嶺の様子が気になって恐る恐る振り返って見たときの高嶺の

<●><●>カッ!

って表情。お腹が痛くなるほど笑いました。きっと高嶺は潤子と一緒に寝られるということで「潤子さんが隣で寝ている、この光景を目に焼き付けておこう………グー」みたいな事になっていたのかと思うと微笑ましくもありますね。

次回予告

来週は高嶺が遊園地で一人でメリーゴーランドにのって肩に手を回すポーズをしたり、一人でレストランで食事をしたりと潤子とのデートのシミュレーションをしているらしいのが面白そう。前半は潤子とはすれ違いのようですね。最後のシーンで高嶺と潤子がベッドでムフフな雰囲気になっていましたが、遂に原作の様な関係になってしまうのか……。

もしあれがデートのシミュレーションの延長で高嶺の妄想だとしたらピンクのコスモス(花言葉は「乙女の純潔」:カラーセラピーランドさんよりhttp://www.i-iro.com/cosmos-iro)を送っていながら、頭の中そのままピンク一色かよとなってしまうので、やはりリアルな場面なんでしょうね。

潤子と高嶺が結ばれること自体は望んでいることなのですが、この二人には「何となくいい雰囲気に」→「寸前で邪魔が入ってお預け」のお約束を期待したいです。

画像は©rittaewa / 123RF 写真素材を加工しました。

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