演劇

「組曲虐殺」千穐楽について

私がブログを開始したと同時に、さとみちゃんのブログが、ホリプロスクエア内「フォトギャラリー」に移転となりました。(笑)これも何かの縁ということで。

さて、舞台「組曲虐殺」の千穐楽を12/30(日)に、天王洲銀河劇場へ観に行ってきました。ぶっちゃけると、いくらさとみちゃんが出ているとは言え、タイトルとあらすじを見る限り自分の趣向には合わない内容かなと思い、観にいくかどうか迷っていました。しかし、初演版のDVDが出ていることを知り、とりあえずDVDを観て、おもしろかったら劇場にも観に行こうと思い観てみたら、これが意外(失礼)に面白かった。まあ、それだけならまだ動機としては弱かったんですが、さとみちゃんのお下げ髪とメイド服姿がかわいかったので、これは是非、生で見てみたいと思って、いざ観劇となったのでした。(そこかよ)

前置きが長くなりました、肝心の舞台の感想に入りますが、やはり、生の舞台は迫力が違いますね、自分は前から2番目の列の真ん中辺で観ることができたのですが、ライトに照らされて役者さんのつばの飛ぶ様子がよくわかりました。ちなみにさとみちゃんはつばまでは飛ばしてなかったです。

上演時間は、第1幕が1時間40分、15分の休憩を挟んで、第2幕が1時間20分くらいの長い演劇ですが、少しも長く感じることはなかったです。

話の内容はDVDで分かっていたので、とりあえず自分は、DVDでは見られなかった、他の役者さんがメインで演技している時の、後ろや脇の方にいるさとみちゃんの演技に注目して見ることにしました。当たり前ですが、他の役者さんの台詞に反応して、驚いたり、悲しんだり、笑ったりと表情豊かに表現していて楽しかったです。ソロでの生歌は、噂に聞く堂本兄弟のジャイアンリサイタルから大分進歩して、普通にうまくなってました。、公演プログラムに書いてありましたが、小曽根さんの指導のたまものとか、グッジョブです。

真橋の多喜二の家での衣装は、ブラウスに腰のところを締め付ける感じのスカートをはいていたので、割とはっきり体型が分かり、ウェストが細く、スタイイル良いなあと思いました。テレビ等ではゆったりした衣装を着ることが多いような印象があるので、もったいないなあと思いながら見てました。

舞台終了後、カーテンコールが5回程あったのですが、スタンディングオベーションで鳴り止まない拍手に、演者のみなさんは皆、感動して涙を浮かべていました。最後に一人一言づつ挨拶をしたのですが、さとみちゃんは、「辛い役だったけれど、やりきることができて良かった。」というようなことを言っていました。役に入り込むさとみちゃんのことですから、瀧子が多喜二といっしょにいられないことや、ふじ子への嫉妬、多喜二を失った悲しみをすべて自分のことの様に感じて辛くなってしまうのでしょうね。

最後に、演劇を観るのは、これが初めてはないのですが、今回の舞台は、さとみちゃんが出ていなければ絶対に観ることはなかったと思います、小林多喜二という人の生き様や井上ひさしさんが、この様な劇を書くことも正直言って知らなかったです。このすばらしい演劇に出会わせてくれたさとみちゃんに感謝します。

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