ディア・シスター

してくれなきゃ言っちゃうよ 木曜劇場「ディア・シスター」第1話 感想

木10ドラマ「ディア・シスター」の第1話を見ましたのでネタバレ有りの感想を書きたいと思います。

美咲(石原さとみ)の仕草がいちいち可愛くて、葉月(松下奈緒)の婚約者の吉村達也(平岡祐太)と始めてあったときに、ソファーの背もたれに足をのっけてブラブラさせるところとか、アロマキャンドルを並べた泡風呂に入っているシーンとか最高でした。

可愛いだけでなく、泡風呂のシーンはもちろんですが、達也にせまるところの上目遣いの女豹のポーズとか、ベッドで寝返りを打つところとか色っぽいシーンも盛りだくさんで、さとみちゃんのファン的に見所が満載でしたね。

さて、今回からは、あらすじを追って感想を述べる形式をやめ、できるだけ簡潔に感想を書いていきたいと思います。

ストーリー

ストーリーは、私の想像していたのとは全く違って、前半は、美咲が何かたくらんでいて、自分勝手で最低な人間という感じだったのに、後半で美咲の行動の理由が明かされ、ラストの日記のシーンで、実は姉思いの妹であることが分かり、じんわり後味のよい内容でした。

「死ぬまでにしておきたい10のこと」というフレーズと、美咲が日記に書いた姉の葉月に対する計画が重なり、病魔に冒された美咲が葉月を幸せに導く物語、そんな切ないけれど暖かみのあるストーリーであることを予感させます。

もしかすると、昔、美咲が葉月にした小学校の卒業式でツインテールの片方を髪を切ったこと、ピアノの発表会のときにドレスにマジックで落書きしたこと、大学受験のときめざましを止めて遅刻させたりしたことにも何か意味があったのかなと思いました。

ただ、美咲が死んでしまうラストはあまり見たくないなとも思います。

ちなみに、美咲が日記に書いていた姉の件とは別の「死ぬまでにしたい10のこと」は、いまのところ以下の5つ。

①好きなブランドを買いまくる
②温泉めぐり
③外国へ行く
④ゴージャスなお風呂に入る
⑤美味しい物を食べまくる

残りの5つは、そのうち判明するのだと思いますが、今回、一応「ゴージャスなお風呂に入る」については、達成かな?

さて、第一話では、美咲の子供の父親、美咲が病気なのかどうか、行方不明の間の生活、お金を必要としている理由などさまざまな伏線が張られ、多くの謎が提示されました。次項では、それぞれの伏線と謎について考えてみたいと思います。

美咲の子供の父親について

現在のところ、ヒントすらつかめません。永人の兄、櫻庭宗一郎(田辺誠一)である可能性は、高校卒業後会っていないようなのであり得ないとして、永人のこともゲイと思っていると言うことですし、永人と友達としてもHしたとは考えられないことから、まだ、登場していない第三者である可能性が高いと思います。

ただ、妊娠検査薬で陽性反応が出たときの美咲の困った様な表情から望んだ妊娠ではないことが窺い知れるので、「昼顔」系か、行きずりの男性が相手か、どちらにしても葉月が知ったら罵倒されること間違いなしの相手なのでしょうね。

美咲の病気について

美咲が妊娠しているだけでなく、なんらかの病気を抱えていることは、冒頭の妊娠検査薬のシーンで、美咲が薬を飲んでいることから推察できます。その病気が果たして不治の病なのかどうかは分かりませんが、「死ぬまでにしておきたい10のこと」など、なんとなく匂わせていますよね。

外出時は常に長袖で日傘を差していること、日焼け止めらしいクリームを塗っていることが、たんなる日焼けの防止だけなのかどうか、なんとなくこれも伏線のような気がします。

お金を必要とする理由

葉月の預金通帳を見てほくそ笑んでいたので、お金に困ってるらしいということは分かりましたが、その美咲が真面目に会社の面接を受けているシーンは、自由奔放で我が儘なだけでない美咲の意外な一面を覗かせていて、姉の預金を使い込むんだろうなとなんとなく思っていたのがこれで裏切られたわけで、最初に「おや?」と思ったシーンです。

公式ホームページによると、必要な金額について2400万円と具体的な数字を上げており、この金額で検索すると子供を一人育てるのに必要な金額と出てきました。やはり、自分が亡くなった後、姉に子供を託して育てて貰うことを考えていて、そのための資金を稼ごうとしているのかも知れないと思いました。

エージェント ハチ

美咲の高校時代からの友達で、美咲に絶賛片思い中の櫻庭永人(岩田剛典)も謎だらけです。謎のトレーラーハウスに住み、美咲の依頼で私立探偵ばりのリサーチをしてみせます。そのリサーチ能力は、葉月の婚約者、達也の人間関係や女性関係を過去10年にわたって調べ上げるという徹底ぶりでプロスケーターじゃなくて探偵を目指した方が良いんじゃないかと思えるほどです。

プロのスケートボーダーの収入もピンからキリで、トップスケーターは数億円の収入があるようですが、多くのスケーターは月収10万円ぐらいだそうですので。

美咲が行方不明になっていた8年ほどの間も唯一連絡を取り合っていた様なので、美咲の秘密(の一端)を知る唯一の人物になりそうです。

この永人くん、ドラマの中では、男としてはかなり同情をかう状況になっています。美咲は永人のことを”ハチ”と呼んでおり、永人→eight→8→ハチという連想のようです。
(^_^;

ほぼ、ペットのような扱いで、美咲は永人がゲイであると思い込み無防備に身体を密着させてきます。永人と美咲が一緒に寝るシーンでは、twitterなどで岩田さんのファンの阿鼻叫喚が聞かれましたが、このときの永人の心情をおもんばかると、好きな女の子が無防備に腕や足を絡ませ、背中には暖かな膨らみを感じるという羨ましい、もとい蛇の生殺しの状態で、ある種拷問に近いと思います。そこで狼にならないのが永人の優しさなんでしょうね。いつか永人の想いが通じる日が来るんでしょうか?せめて、最終話では結ばれて欲しいなと思いました。

その他

葉月が親友の佐藤和子(森カンナ)との会話の中で、自分の名前について嘆いていましたが、ラストまでには美咲の名前と共にそこに込められた両親の思いが語られるのでしょうか?

葉月は、旧暦の8月、今の9月上旬から10月上旬を指すとのことで、ドラマで葉月が言っていたように、葉が落ちる月だから「葉月」という説が有力なようです。

美咲については、そのまま美しく咲くの意味が多いようですが、「ミサキ」だと日本神話の八咫烏や狐のように重要な事や神の降臨に先駆けて現れるものだそうです。(wikipedia「ミサキ」の項より)

もしかしたら、美咲の行動が先駆けになって、葉月に幸福をもたらすことを示しているのかも知れませんね。

他の話題として、最初気付かなかったのですが、葉月の恋人役、平岡祐太さんは、さとみちゃん主演のドラマ「彼は、妹の恋人」でさとみちゃん演じる星野美雪の恋人、伊藤亮介を演じていた人でした。しかも、妹が恋人をはめて同衾しているところを姉に目撃させるという所も全く同じで脚本家やスタッフの方、分かってて狙ってるなと思いました。

ただ、葉月との婚約が解消されたことで、まさかとは思いますが平岡さんの出演はこれで終わり?番宣のためにネプリーグにも出ていたので、要所、要所で美咲と組んで重要な役割を担ってくるのかも知れませんね。

ドラマ「ディア・シスター第1話」は、私が当初、想定していたのと全く違って、爽快感とワクワク感があり、ホンワカ暖かなストーリーであることを期待させる内容で、このドラマがますます楽しみになりました。

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