映画

映画「包帯クラブ」感想

月9ドラマ「失恋ショコラティエ」の放送も終了し、しばらくはさとみん不足の日々が続きそうです。

さとみちゃんは、LINEのメッセージによると海外で何かの仕事中の様で、4月1日に出発して、一週間ほどで一旦帰国。再度、出向く仕事となると、やはりドキュメンタリーでしょうか?

映画やドラマでこんなに長期間の海外ロケだと相当の大作だと思いますので、そうだと凄いのですが。なんにしても、発表されるのが楽しみです。

さて、本題ですが、CSの「TBSチャンネル1」で放送していた映画、「包帯クラブ」を見ました。既に、DVDで一度見ていましたが、このブログを始める前だったため感想を書いていませんでした。ということで、この機会に書いておこうと思います。

本作のさとみちゃんは、映画公開時は20歳でした。DVDの特典で収録されている公開初日舞台挨拶でさとみちゃんは、「20歳で(高校生の)制服はどうなのか」と謙遜していましたが、とても似合ってましたよ。これまで、これほどブレザーの似合う20歳が居ただろうか?いや、居ない!。と断言しておきましょう!。

それでは、まずは、この映画のあらすじを書いておきます。

高校3年生の騎馬笑美子(ワラ、石原さとみ)は、小学生の時の心の傷から世の中を冷めた目で見ている女の子。ある日、病院の屋上で井出埜辰耶(ディノ、柳楽優弥)と最悪の出会いをします。

ワラは自分の心の中を見透かすように接してくるディノに反発しますが、ディノがワラの「心の血」を止める手当だと言って屋上の手すりに巻いた包帯に感情を揺さぶられるのを感じ、逃げるようにその場を後にします。

数日後、親友の丹沢志緒美(タンシオ、貫地谷しほり)の失恋の話を聞いたワラは、ディノの包帯を思い出し、公園のブランコに包帯を巻きます。

その行為に感動したタンシオが他の友達に送ったメールが元で、浪人生の柳元紳一(ギモ、田中圭)も加わり、発案者ということでディノも参加して、4人は、「包帯クラブ」を結成。「包帯クラブ」の活動は、心に様々な傷を持つ人たちの依頼で、その人の心の傷の原因となった場所や物に包帯を巻いて、その様子を写真撮影して依頼者に送るというものでした。

やがて、ワラとタンシオの中学時代の同級生、芦沢律希(リスキ、佐藤千亜妃)も活動に加わるようになり、包帯クラブの活動は徐々に知られるようになっていきます。

最初、気乗りしないまま成り行きで参加していたワラでしたが、包帯クラブの活動を通して、みんな心の中に傷を抱えていることに気付き、他人の心の傷を癒やす活動をしていくうちに、自分にもできることがあるんだと思い始め、包帯クラブの活動に積極的に関わるようになっていきます。

そんなとき、包帯クラブの活動を快く思わない人物から、警察や学校に告発文が届き…..。

物語を総括すると、それぞれ心に傷を持つ少年少女達が、自分だけでなく人間はみんな生きている限り何かに傷ついていて、その傷を抱えながら生きていることに気付き、他人の心の傷を知ることで、人に優しくなれることを学んで成長していく青春ストーリー(ラブもちょっと有り?)と言った所でしょうか。

タンシオの言う、「人の心の痛みを知るって難しいね」はとても深いなと思いました。包帯クラブの活動で、他人がどんなことに傷つき、悩んでいるかを知ることはできても、その苦しみは想像するしかありません。しかし、自分が体験もしていないことを想像することはとても困難なことです。

ディノがしたように擬似的に同じ苦しみを味わうのは一つの方法では有るかも知れませんが、結局は、本当に視力を失ったり、ゴミの山で生活することはできないのですから、本当の意味での同じ苦しみではないと思います。

でも、ワラがディノにした様に、側に寄り添うことで、その人に勇気を与えることもできます。「包帯クラブ」の包帯は、「あなたの痛みを本当の意味で理解することはできないけれど、傷ついている心に寄り添うことはできる。」、そんな意志の象徴だったのかなと思いました。

次に、私にとって特に印象に残ったシーンをあげておきます。

まず、オウンゴールをしてしまった中学生の依頼で、サッカーボールに包帯を巻くことに成り、嫌がってたのにノリノリで「ドンマイ!」する、ワラが面白可愛いです。

それから、ワラがディノたちとスーパーで包帯を購入するシーンですね。

4人で折半して包帯を買おうとするのですが、ワラのお金が足りずギモに貸して貰おうとします。それをさえぎってディノが、「その辺でパンツ売ってお金作ってこいや」と言い、ワラが「じゃあ、あんた買ってよ、1万円で」と応じます。

それを聞いたディノが、財布から1万円札をしぶしぶ取り出し、「6千円でどや」と言うと、ハハンと笑ったワラが「こんのばかやろう」とディノの頭を思いっきり、どつくという微笑ましい?シーンです。

これ、DVD特典のメイキングには、柳楽くんの未公開シーンとして、もう少し長く収録されていて、ワラがディノをボコボコにしてしまうんです。

他にも、ワラが自身の心の傷を告白するスーパーの屋上のシーンでも、「Hさせて」と言い出したディノを蹴り飛ばしており、ワラはかなりアグレッシブな性格をしているようです。(^_^;

これらのシーンを見ていて、私も中学生の頃、隣の席の女の子とケンカほどじゃないけど、突っ込み合いというか、ふざけ合いをしていたのが凄く楽しかったのを思い出して、とてもノスタルジーを感じました。さすがに、「Hさせて」だの「パンツ売って」だのとは言いませんでしたが(^_^;

DVDのメイキングと言えば、あと一つ。監督がキャスト一人ひとりについて本人の目の前で語っていくところがあるんですが、時間切れになり、一人だけ何も言ってもらえなかったさとみちゃんが、映画撮影の最中にカメラにチョコチョコと寄ってきて拗ねて見せるところが可愛かったです。そのおかげか、後でたっぷり監督との対談が収録されていることは言うまでも有りません。

最後にラストについてネタバレ的感想を書いておくと、善意の活動が、やがて世界中に広がっていくというエンディングは、映画「ペイ・フォワード」を彷彿とさせて、じんわりとした感動の余韻が心を満たし、この映画を見ることができてよかったなと思いました。

Return Top